- 第33回一般社団法人日本顎関節学会学術大会
- 大会長 矢谷 博文
- (大阪大学大学院歯学研究科 顎口腔機能再建学講座 クラウンブリッジ補綴学分野)
この度,伝統ある日本顎関節学会の第33回学術大会の大会長を務めさせていただきますことは身に余る光栄と存じております.ここに謹んで大会長として,ご挨拶申し上げます.
第33回総会・学術大会のメインテーマは,「挑戦する,変化する,進歩する」といたしました.これまでに依然として明らかにされていないテーマへの「挑戦」,新しいエビデンスに基づく従来の考え方の「変化」,そしてこれらを元にした次世代への「進歩」を具現化できるよう,テーマにふさわしい学術大会プログラムを企画しました.
本来ならば日本が世界に誇る観光都市京都の地で皆様にお目にかかる予定でございましたが,誠に残念ながらCOVID-19の感染拡大防止のため,断腸の思いながら通常開催は断念せざるを得ず,WEB開催という開催形式を取ることとなりました.学会参加登録をしていただいた方には,大変ご迷惑をおかけすることとなりましたが,未曽有の出来事が生じているということで,どうかお許しをいただきたいと存じます.講師の方々にもパワーポイントファイルに講演内容を吹き込んでいただくというお手間を取らせることになり,誠に申し訳なく思っております.ただ,WEB開催も悪いことばかりではなく,通常であれば開催時間が重なっていて視聴できなかったプログラムをすべて視聴できるようになるというメリットもございます.費用の関係で双方向のWEB開催ではなく,質疑応答ができない一方向のWEB開催とはなりますが,開催期間内であれば,ご自分の好きな時間にじっくりとプログラムを視聴することが可能ですので,これをせめてもの救いとしてしっかり勉強していただければと存じます.
今回の大会は,石垣尚一大会準備委員長を中心に,大会事務局をご担当いただいたエスティワールドの皆様方の全面的な協力を得ながら,教室員を挙げて準備に取り組んでまいりました.しかしながら,とにかく初めてのことばかりで戸惑うことも多く,皆様方にご迷惑,ご不自由をおかけすることも多々あると存じますが,学会史上初めての開催形式ということで,その点はどうかご容赦願いたいと存じます.
それでは,どうか成功裏に学術大会が終了しますように皆様方のご協力をどうぞよろしくお願いいたします.