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準備委員長:槙原 絵理
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第1会場 13:00-15:00
「痛みを究める 侵害受容性疼痛・神経障害性疼痛・心因性疼痛」
~セッションのねらい~
本学術大会は、日本顎関節学会、日本口腔顔面痛学会、日本歯科心身医学会の3学会が、はじめて合同で開催する運びとなった。3学会の大会長で話し合い、折角の機会であるから、各学会の代表者にそれぞれの専門領域の講演して戴き、ディスカッションを通して、3学会の会員が共通認識を持った上で、これからの臨床や研究に生かして行けるようなシンポジウムを企画したいと考えた。
そこで,メインシンポジウムのテーマは「痛みを究める〜侵害受容性疼痛、神経障害性疼痛、心因性疼痛〜」とし、日本大学松戸歯学部の小見山 道先生には,日本顎関節学会を代表して「侵害受容性疼痛について」、また、日本大学歯学部の今村佳樹先生には、日本口腔顔面痛学会を代表して「神経障害性疼痛について」、さらに東京医科歯科大学の豊福 明先生には、日本歯科心身医学会を代表して「心因性疼痛について」それぞれご講演戴き、各学会の垣根を越えて有意義なディスカッションができることを望む。
第1会場 10:50-11:50
「顎関節症の鑑別診断セミナー〜顎関節の滑膜軟骨腫症、その診断と治療〜」
~セッションのねらい~
滑膜軟骨種症は従来には稀な疾患と考えられていたが、 MRIの普及等により近年報告例が増加しており、 顎関節症の診断/治療に関わる臨床医は注意を払うべきであろう。なぜなら本疾患の臨床症状は顎関節痛、関節雑音、開口制限などで顎関節症に酷似しているためである。また本疾患の鑑別にはX線画像の精査と共に早期のCTやMRIによる診断が必須であり、治療では腫瘍性疾患ではないものの自然寛解はなく手術的治療が適応になる事を理解する必要がある。 様々な病態には中頭蓋底の骨吸収や顎変形症状もあり、病態と病理像の多様性と手術戦略についても理解する必要がある。本セミナーの参加者は顎関節の滑膜軟骨種症の診断と治療のアップ デートについて知識を深め、 さらにエキスパートを含む参加者の質疑応答を通じて明日からの診療に有意義な情報を得ることができる。
第1会場 16:30-17:50
「グリア細胞の痛み伝達への関与」
第1会場 9:00-10:40
「よく診る典型的痛みをどの様に捉えるか、専門による違い」
~セッションのねらい~
慢性の舌痛、アゴ痛という一般臨床、専門外来でよく診る症状に対して、日本口腔顔面痛学会、日本顎関節学会、日本歯科心身医学会、それぞれを主要な活動フィールドとしている先生方がそれぞれの症状をどのような基本スタンスでとらえて治療しているのか明らかにして、専門の異なる立場からデスカッションして、相互の診療および会員の診療に活かしたいと思います。
第2会場 10:00-10:40
「DC/TMD診断のための画像診断」
~セッションのねらい~
顎関節に関係する疾患を評価する際に応用される画像検査はパノラマエックス線撮影、パノラマ4分割TMJ撮影、側斜位頸頭蓋撮影、眼窩下顎枝撮影法といった単純エックス線検査、CT、歯科用コーンビーム(CB)CT及びMRIといったものが挙げられます。それぞれの画像検査法には利点と欠点があり、それに伴って診断に有利な部分と不利な部分が見られます。そこで、今回の教育セミナー②では顎関節を対象とした画像検査の利点と欠点について正常構造物や病変の画像を供覧しながら説明させて戴く予定です。同時に、それぞれの画像検査を行う適切なタイミングについても考えていこうと思います。更に、それぞれのモダリティによって顎関節疾患を評価する際に認識しておいて戴きたい特徴的な画像所見についてもご説明させて頂きます。今回の講演を拝聴して頂き、顎関節疾患における画像検査の適切な選択と同時にそれぞれのモダリティによる読像ポイントを少しでも認識され、日常臨床にお役立て頂ければ幸いに思います。
第2会場 10:50-11:50
「認知行動療法の基本と実践」
~セッションのねらい~
認知行動療法は、行動療法と認知療法の総称であり、広義には両者いずれかあるいは両方を行うことを指します。数ある心理療法の中で治療効果に対するエビデンスが最も高いものであり、うつ病や不安障害、疼痛を伴った身体症状など広く応用されています。歯科領域でも、歯科恐怖症から始まり、様々な歯科心身症、顎関節症、ブラッシングの行動変容などの多くの場面での応用が試みられていますが、必ずしも系統だった方法によって行われていないことがあります。今回、「歯科医師のための認知行動療法の基本と実践」と題した教育セミナーを企画致しました。演者の松岡先生は、歯科領域を専門とする数少ない臨床心理士です。特に、認知行動療法をこれから歯科領域で応用しようと考えている先生方にとっては有益な講演となるものと思われます。
第1会場 15:00-16:30
「セルフケアの成果を高めるコミュニケーションスキル」
~セッションのねらい~
あなたは患者さんと良い関係性を築いていますか? 最近の顎関節症治療の主体は疾患教育と患者のセルフケアにあります。セルフケアを実行してもらうにはどうすれば良いか、認知行動療法か? ところが、研究によると患者の2/3は伝えられた自分の診断内容を理解しておらず、60%以上が医師の指示を正確に理解していないことが明らかになっています。さらに、忙しい医師は患者の話を聞かず、患者への「共感力」が薄れる傾向にあり、医者患者関係が良いとは言えません。セルフケアの効果を高めるためには、コミュニケーションに基づいた良い医師患者関係が必須です。基礎的コミュニケーションはスキルであり、臨床を行う者は訓練して一定のレベルまで挙げる必要があると言われています。医療関係者に必要なコミュニケーションスキル訓練の一歩を紹介して頂きます。
第2会場 15:00-15:30
311+312+313会議室 [第1部] 16:00-16:55 [第2部] 17:00-17:55
「DC/TMDの診断法-筋圧痛診査と関節痛誘発試験」
~セッションのねらい~
アゴの痛み、関節痛と筋痛の鑑別が正しく出来ていますか、あなたの診査法、自己流ではありませんか?2013顎関節症病態分類に従って筋痛、関節痛を診断するには標準的な診査手技の習得が必須である。これを受けて、2015年の学術大会からDC/TMDに準拠した筋圧痛診査法のハンズオンセミナーを組み入れてきた。セミナーでは、筋圧痛診査法に関する説明に引き続いて、実際の診査法の実習を行う。実習では、1班6名程度にインストラクター1名がつき、インストラクターによる受講者の触診、受講者間での相互実習を行う。本ハンズオン受講によってあなたの触診法が変わるであろう。全会員の受講を目指して継続して開催予定であるが早期の受講が望まれる。
第1会場 9:00-10:30
「脳画像形態解析と心の病」
第1会場 10:30-12:00
「Artificial Intelligence in Orofacial Pain Diagnosis!」
~セッションのねらい~
先般、本学会の名誉会員となられ、本学術大会において名誉会員章を授与されるUSCのGlenn Clark教授に依頼して、海外特別講演を行って戴ける運びとなった。Clark教授は、顎関節症、口腔顔面痛、睡眠時無呼吸症などに関する世界的権威であり、本学術大会では、「Artificial Intelligence in Orofacial Pain Diagnosis(口腔顔面痛の診断における人工知能)」と題する講演をして戴く。
近年、AIの分野は目覚ましい進歩を遂げおり、医科や歯科領域における診断システムに組み込まれるようになってきた。本学術大会では、AIや機械学習、Symptom checkers(症状チェッカー)、反復仮説検定(IHT)等の解説のほか、口腔顔面痛の診断におけるAIシステムの必要性や問題点について論じて戴く。
第2会場 9:00-10:20
「顎口腔系の感覚と脳機能」
~セッションのねらい~
近年、脳機能研究から「疼痛や違和感は、感覚性と情動性の両面(あるいは相互作用)が関係している」こと、また「末梢組織のどこにも客観的所見が認められないにも関わらず、全身の多領域に痛みを訴える患者の真の原因は,脳の構造や機能の変容にある」ことが解明されつつある。
すなわち、歯科医師も、難治性の疼痛を伴う顎関節症や咬合違和感など対応の難しい症例において、脳機能の面からも理解することが求められている。
そこで今回のセミナーでは、現在の歯科における難症例に対して、澁谷智明先生に問題提議をいただき、脳機能分野から見た歯科難症例への解釈とアプローチの可能性について、脳機能研究の第一線で活躍されている小野弓絵先生に、ご自身の研究成果を基に解説いただく。これからの歯科における難症例への対応について、会場の先生方と一緒に考えていきたい。
第2会場 10:30-12:00
「痛みに関する神経生理」
第1会場 15:00-16:00
「神経障害性疼痛について」