口腔病学会例会のお知らせ(平成27年度)

平成28年3月 口腔病学会例会のお知らせ

3月例会を下記の通り開催いたしますので、ご案内申し上げます。  
日時:
平成28年3月3日(木)17:00-18:00
会場:
歯学部外来事務棟4階 特別講堂
演者:
古屋 純一 教授(地域・福祉口腔保健衛生学分野)
演題:
『多職種連携医療における高齢者の口腔管理と食支援』
要旨:

超高齢社会のチーム医療の現場では、「多職種連携医療における食支援の一環として、口腔の問題に対応する機会が増えている」というのが昨今の実感である。

高齢者の食支援は、多職種が高い専門性をもって連携する摂食嚥下リハビリテーションがその中心となり、歯科の貢献できる範囲は広い。しかし、同時に口腔衛生管理や義歯への対応など口腔の管理を高いレベルで行い、咀嚼や嚥下などの口腔機能を最大限に引き出す、歯科の専門性を高く有することも重要である。特に、口腔ケアや義歯の専門的対応は他の職種から大きく期待される部分であり、逆に、口腔ケアや義歯も摂食嚥下のために行われる必要があるが、そのエビデンスは十分には構築されていない。

本講演では、高齢者歯科・摂食嚥下・補綴の専門家として、これまで行ってきた臨床と研究の中から、高齢者の口腔管理と食支援に関するいくつかの知見を解説し、今後の人材育成についても考えてみたい。

担当:
口腔病学会集会係
顎顔面外科学分野
山口 聰
(連絡先:内線 5499)

平成27年11月 口腔病学会特別例会のお知らせ

特別講演を下記の通り開催いたしますので、ご案内申し上げます。

日時:
平成27年11月17日(火)16:30-17:30
会場:
歯学部外来事務棟4階 特別講堂
演者:
Prof. John A. Sorensen, DMD, PhD, FACP
所属:
Professor,Department of Restorative Dentistry Associate Dean for Clinics Director, Biomimetics Biomaterials Biophotonics Biomechanics & Technology Laboratory Director of Research, Graduate Prosthodontics Program University of Washington.
演題:
New Research Frontiers in Materials Systems and Digital Technology at The University of Washington.
ABSTRACT:
Professor Sorensen will share the clinical and laboratory research conducted at the newly formed Biomimetics Biomaterials Biophotonics Biomechanics & Technology Laboratory (β4τ) at the University of Washington School of Dentistry. Dentistry is rapidly developing new materials systems, biomechanical tooth principles, digital technology and dental implants. All of these element have synergistically come together to produce workflows and clinical outcomes that are vastly greater than the contribution of the individual constituents. Dr. Sorensen will present how the β4τ group through research is spreading the message of conservation of tooth structure; studying conventional and novel applications of new materials systems; exploring applications of new digital technologies for diagnosis, design, fabrication and treatment; and answer clinical questions.
担当:
口腔病学会集会係
顎顔面外科学分野
原田 清
(連絡先:内線 5498)

平成27年7月 口腔病学会例会のお知らせ

7月例会を下記の通り開催いたしますので、ご案内申し上げます。

日時:
平成27年7月28日(火)17:00-18:00
会場:
歯学部外来事務棟4階 特別講堂
演題:
『口腔癌の頸部制御に対する治療戦略』
演者:
原田 浩之 教授(顎口腔外科学分野)
要旨:

口腔癌の罹患数は高齢化に伴い漸増し、現在本邦では約8000人と推定されている。再建技術、放射線療法、化学療法剤などの進歩により治療成績および術後QOLは向上しているが、今後さらなる進歩を遂げるためには、さらに細かい配慮、工夫が必要と考えられる。

口腔癌において頸部の制御は非常に重要であり、治療法としては一般的に頸部郭清術が行われる。頸部郭清術後の頸部再発は致死的であるため、正確な診断と郭清範囲の決定、術式の細かい配慮が必要となる。とくに初診時N0と診断され、のちにリンパ節転移が顕在化する後発転移例は古くから予後不良といわれており、潜在性リンパ節転移の予測に関する研究が積極的に行われてきた。しかしながら、十分な正診率が得られないまま、N0症例に対してはセンチネルリンパ節生検が導入され、治療成績向上が図られてきたのが現状である。一方、頸部リンパ節転移様相が進展した症例に対しては、術後化学放射線治療が標準治療となり、今後化学療法剤、分子標的治療薬の進歩により制御率向上が期待できる状況になってきた。今回、頸部制御に対する治療戦略の変遷と今後の課題について講演する。

担当:
口腔病学会集会係
顎顔面外科学分野
原田 清
(連絡先:内線 5498)

平成27年6月 口腔病学会例会のお知らせ

6月例会を下記の通り開催いたしますので、ご案内申し上げます。

日時:
平成27年6月25日(木)17:00-18:00
会場:
歯学部外来事務棟4階 特別講堂
演題:
『捜査のための法科学』
演者:
櫻田 宏一 教授(法歯学分野)
要旨:

本学では、本年3月より法医学分野と法歯学分野による法医歯学領域が新たに設立され、司法解剖等の鑑定業務において、身元不明である場合の個人識別鑑定を法歯学分野が担当するなど、役割分担を明確にした実務を開始している。このように、法歯学(歯科法医学)は、法医学領域の学問として、古くから歯・骨などの硬組織や血痕・体液斑等の生体試料からの個人識別をその主な鑑定・研究対象としてきた。しかしながら、近年、国際的には捜査のための法科学という大きな枠組みの中で捉えた時、法歯学は独立した一分野としても位置づけられている。本講演では、法科学がいかなる学問分野から構成され、どのような研究領域を持つか、例を通して紹介する。さらに、個人識別法の一つである血痕・体液斑からの検査法について、その流れを簡単に紹介する。

担当:
口腔病学会集会係
顎顔面外科学分野
原田 清
(連絡先:内線 5498)

平成27年5月 口腔病学会例会のお知らせ

5月例会を下記の通り開催いたしますので、ご案内申し上げます。

日時:
平成27年5月26日(火)17:00-18:00
会場:
歯学部外来事務棟4階 特別講堂
演題:
『象牙質/歯髄複合体の防御・修復機構 −歯髄保存療法の生物学的背景と臨床−』
演者:
興地 隆史 教授(歯髄生物学分野)
要旨:
象牙質/歯髄複合体が生来備える防御・修復機構が、歯髄保存療法の成功の基盤を支えていることは疑いない。実際、象牙芽細胞層近傍には樹状細胞が集積しており、抗原提示細胞として象牙細管経由の抗原侵襲に対する免疫応答の発動に重要な役割を演じると考えられている。また、傷害された象牙質/歯髄複合体ではしばしば新生象牙芽細胞様細胞による修復象牙質の形成が営まれるが、この過程でさまざまな非コラーゲンタンパクが細胞分化や石灰化に関与することを示唆する知見が蓄積されつつある。さらに臨床的には、mineral trioxide aggregate (MTA) と呼ばれる覆髄材が、持続的なカルシウムイオン放出能を有し、直接覆髄後にデンティンブリッジ形成を伴う治癒を高率に導くことから注目されている。
本講演では以上のような知見について、演者らの解析の結果を中心に概観しながら、歯髄保存療法の新たな展開の可能性を考察したい。
担当:
口腔病学会集会係
顎顔面外科学分野
原田 清
(連絡先:内線 5498)

[東京医科歯科大学歯学部ホームページ]