理事長挨拶

理事長

一般社団法人 日本歯科麻酔学会
理事長 宮脇 卓也

一般社団法人 日本歯科麻酔学会は、1973年9月に設立されました。発祥は1966年に発足した「歯科麻酔懇談会」ですので、学術研究団体としては50年以上の歴史を有しています。

歯科麻酔とは、安全で痛みのない快適な歯科医療を提供するための専門領域であり、さらに、口腔顎顔面の「痛み」の病気を治療する専門領域です。本学会は、その専門的知識および技能をもった専門家の集まりであり、診療、教育、研究、開発、普及、および啓蒙することによって、歯科医療の発展および地域社会の福祉に貢献することを使命にしております。

具体的に私たちは、高齢の患者さんや高血圧、心臓の病気などを持っておられる患者さんが、安全に歯科治療を受けることのできる「全身管理」を専門としています。歯科治療中に突然、患者さんの気分が悪くなったり、意識がなくなってしまった時、すぐに対応して患者さんの安全を確保する「緊急処置」を専門としています。施設によっては、歯科治療に対する不安や、一種の恐怖を持っておられる患者さんが、快適に歯科医療を受けることができる「鎮静」を専門としています。障がいがあり、歯科治療が苦手な患者さんが、ストレスのないように歯科治療が受けることができる「行動調整(鎮静または全身麻酔)」を専門としています。大きな病院では、歯科口腔外科の手術を受けられる患者さんが、安全に手術を受けることができる「歯科医療における全身麻酔」を専門としています。また専門診療部門として、むし歯でも歯周病でもなく、歯科の病気が原因でない、原因がよくわからない口、顎、顔の痛みに対する「歯科ペインクリニック」を専門としております。このように通常の歯科診療で困っておられる患者さんと歯科医を支援する、縁の下の土台の部分が私たちの役割です。

近年、本学会は、このような歯科麻酔の専門的な診療を支えてくれる歯科衛生士の会員が増えてきました。歯科医療における歯科衛生士の役割は大きく、多くの歯科衛生士に会員になっていただき、専門的な知識と技能を持った歯科衛生士とともにチーム医療で、安全で痛みのない快適な歯科治療をさらに多くの患者さんに提供できればいいなと思っています。

現在、本学会の会員は2,500名を超えており、全国で活躍しています。また、歯科麻酔専門医、認定医、登録医、認定歯科衛生士の資格があり、これらの有資格者は本学会のHPで公開しています。近隣の本学会会員にご相談いただければ、きっとお役に立つことができると思います。

歯科医療はどんどん発展しておりますが、私たちの歯科麻酔の領域も日進月歩しています。私たちは学術研究団体として、世界を主導できるよう学術研究を推進し、常に最先端の専門的な診療を提供できるよう、会員の研修を奨励しております。今後も、私たち本学会の会員は、歯科医療の発展に貢献し、地域社会の福祉、国民の健康の保持増進に貢献してまいる所存です。

日本歯科麻酔学会の会員は、皆様に、安全で痛みのない快適な歯科治療を提供しています。是非、お声をお掛けください。

ページの先頭へ戻る