理事長挨拶

理事長

一般社団法人 日本歯科麻酔学会
理事長 一戸 達也

皆様は、「歯科治療」という言葉にどのようなイメージをお持ちでしょうか?
おそらく多くの方々が「痛い」や「怖い」という言葉を最初に連想されるのではないでしょうか。
虫歯や歯周病の治療のようなごく日常的な治療であっても、歯科治療中には血圧が上昇したり、動悸がしたり、呼吸が荒くなったり、ついには意識が遠のいたりということが起こりえます。近年は高血圧症や心臓病、慢性閉塞性肺疾患、糖尿病など様々な医科疾患を合併した患者さんも多く、このような方々では全身の異常を起こしてしまう可能性は更に高くなります。

「すべての患者さんに安全で快適な歯科治療の場を提供する。」

これが、私達、歯科麻酔科医の役割です。確実な効果の得られる局所麻酔法に加えて、呼吸や血圧、脈拍、心電図など全身の状態を常に監視しながら、患者さんの不安や恐怖を和らげる、いわば「お昼寝している間に歯科治療を受ける」精神鎮静法という方法、更に、必要な場合には全身麻酔までも駆使して、患者さんに安全で快適な歯科治療を受けていただくと同時に、そのための研究を推進するのが私達の使命です。

もう一点、皆様は、口や顔の痛みやしびれ、麻痺でお悩みではないですか?
三叉神経痛や顔面神経麻痺ばかりでなく、口や顔には様々な原因によって慢性の痛みや麻痺(しびれを含む)が生じることがあります。

「すべての患者さんの口や顔の痛みや麻痺を取り除く。」

これが、私達、歯科麻酔科医のもうひとつの役割です。痛みや麻痺の治療のために、神経ブロックなど麻酔学的な手法を応用して治療に当たるのと同時に、そのための研究を推進するのも私達の使命です。

日本歯科麻酔学会の約2,400名の会員は、日本全国で、「安全で快適な歯科治療の場を提供し、口や顔の痛みを取り除く」ために日夜努力しています。皆様が前述のようなことでお悩みの際には、どうぞお気軽にご相談ください。本学会のホームページでは、全国の専門医、認定医、登録医を公開しています。近隣の本学会会員にご相談いただければ、きっとお役に立つことができると思います。

どうか、私達、歯科麻酔科医をご活用いただき、安全で快適な歯科治療を受け、口や顔の痛みや麻痺のない生活をお送りいただければと願っております。

ページの先頭へ戻る